テーマとコンセプト

さぁ、やっていきましょうか。

テーマは目的、コンセプトは方法、最も重要なプロットです。

混同しやすいので、ここはわかりやすく前作の物語を例にお話ししていきます。



テーマ : 深きつながりの先にあるもの

コンセプト: 宇宙・未来・科学


簡単に言えばこんな感じです。


ストーリーコピー

たどり着くことのないひとつの想いが濃紺の海を漂う

稀代な光は出逢い導いてゆく

900年の宇宙を超えて想いをつなぐ物語がはじまる


テーマをゲーム用、広告用の言葉に変えています。

初めてプレイされる方は、主人公のことだと思っているはず…


コンセプトに沿って作る

壮大な宇宙、1000年、2000年先の未来の科学などをコンセプトとし、

テーマの答えに向かいます。


舞台

・宇宙の大きさと距離感の中で仲間と離れる

・900年後という2度と出逢うことのない絶望的な未来感

・アルタイル星系第3惑星惑星周辺

・事故で大破した巨大宇宙船


登場人物

・主人公以外、機械かソフトウェア


ゲームインターフェース

・未来らしい見た目へ


ごく一部ですが、簡単にまとめるとこんな感じです。

ゲーム全体をコンセプトに沿った表現にして、

そこから物語になるようにまとめていきます。


つなぎが必要ですかね。


・登場人物の背景と謎

・舞台の背景と謎


ケーブルをつないだり、アクセスしたり、壁を壊して通路をつないだり、

謎解きの本質はテーマそのままを表現した「つながりの先にあるもの」。

これらの謎を解くことで物語がつながりながら進行しています。


逆にヒロインであるレアはすべてのつながりを拒否しますが、

主人公が物語をつなげていくことで最後に心を開きます。


テーマの着地点

どんなに遠く離れていても、どんなに傷つき、悲しみが深くとも

互いに強く想い続けていれば、必ず希望が訪れる


レアがたどり着くテーマの答えです。

その後ティノはその答えを見つけたレアの表情や行動の変化に気がつきます。

はたして主人公は…


本来の目的はテーマ

ゲームの目的は脱出ですが、物語の着地点はレアをテーマの答えに導くことで、

ココロを閉ざしながら900年間たどり着くことのない想いを抱き、

どうしようもなかった心情に希望を与えた主人公。

つまり、本当の意味で救われたのはレアの方です。


すべてのプロットをまとめるテーマとコンセプト



では、ここでもう一度テーマコピー。


たどり着くことのないひとつの想いが濃紺の海を漂う

稀代な光は出逢い導いてゆく

900年の宇宙を超えて想いをつなぐ物語がはじまる


お気づきになった方がいたら嬉しいのですが、

テーマはレアと主人公の両者のことを言っています。

(ティノはまだ主人公の事情を知りません)


3つのポイント


①テーマを決める 

②そのテーマの答えを考える

③そこへたどり着くためのコンセプトを決める


ブレてはいけないこの3つのポイントをしっかり固めておけば、

途中もっとこうした方がいい!、新しいアイデアが出た!など、

シナリオを変更するようなことがあっても、コンセプト以外のものは

入れないので本質が崩れることはありません。




ということで、続編のテーマとコンセプトです。


続編テーマ : つながりの先にあるもの

続編コンセプト: 宇宙・未来・科学


続きものですから当然変えられません。^ ^;

とはいえ、テーマの答えは前回とは違うものになり

テーマコピーも続編らしく新しいものする予定です。



           *



ありがたいメールをいただいたのですが、返信アドレスがなかったので

ここでお礼をお伝えしようと思います。

ありがとうございます!!

こんなこと言われたらもうね...  (:_;) 泣






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