今回は背景絵の描き方のお話しです。
恐らく独自な描き方なのであまり参考にならないかもしれませんが、
そこそこ美しく描ける方法なので、良ければお付き合いください。
ペン類、マウスペンは使わず、普通のマウスのみを使用、
参考にしている絵などはありますがトレースは絶対禁止です。
絵描きはAdobe イラストレーター、画質調整はPhotoshopです。
やっていきましょうか。
まずは下地の作成です。
頭の中でイメージする構図をもとに真っ白なキャンバスへ
パース作成用ガイド(以降ガイド)を描いていきます。
当然ですが奥行きがあるほど奥の到達ポイントは遠くなります。
ガイドを基に線画でパーツを描き込んでいきます。
細かな部分は後回ししにて、ざっくり描いた線画に色付けをしていきます。
自分の場合は素材の埋め込みですかね、ここから他の人と描き方が違ってくると思います。
傷や汚れのついたステンレスやカーボン、鉄板や紙などの画像形式のマテリアル柄素材。
これらを各パーツのイメージに合わせて選び、その場所へ埋め込むと独特の素材感が出ます。
初っ端から素材感むき出しですね。ʕ•ω•;ʔ
なんとなくこれだけでもいけそうに見えますが、
このまま仕上げると質感が強すぎて絵として少々乱暴に見えるので、
それぞれの素材の濃淡を調整してその上に色を乗算、またはオーバーレイさせて
グラデーションなどで色差を出してバランスを整えていきます。
写り込みや未来的な間接照明なんかを入れ、ここまでで7割程度ですかね。ʕ^ᴥ^ʔ
この後はさらに細かな傷や光を追加してPhotoshopへ移行、
明るさや彩度、レンズフォーカスで遠近感などを調整して
全体をブラッシュアップしていきます。
あと、ゲーム内では背景のどこかを光らせたり動かしたりするので、
それも考慮しならが仕上げていきます。ʕ•̀ω•́ʔ✧
あとキャラ絵と背景絵、その描き方、組み合わせ方に自分なりの想いがあります。
この背景絵の描き方の場合、素材そのままの柄を埋め込んでいるので
割と硬質でシャープな絵柄となり、そこにシンプルなアニメ質のキャラ絵を乗せると
ハッキリとしたコントラストが生まれて見やすくなります。
逆にシンプルではなく、背景絵のように細かく描き込まれたキャラ絵の場合、
とてもキレイなのですがその反面文字通り背景に溶け込んでしまい
見づらいといいますか、記憶しづらくなります。
つまりコントラストが強いと、
印象に残りやすい。
思い返せる絵にしたいんです。
キャラ絵は無駄なく極力シンプルでわかりやすい絵にすることで記憶に残り、
もしかしたら何年か先
あんなキャラだったなぁ...
と思い返してもらえるのではないかと考えています。
前作のキャラ絵と背景絵もそんな想いを込めて作成しています。
*
あと専門的なお話になりますが、
使っているカラープロファイルを知りたいという方のために
念のため記載しておきます。
ハッキリとした彩度の強い感じの絵にしたい場合
・Adobe RGB(最新版)
落ち着いた品のある感じの絵にしたい場合
・ColorMatch RGB
この2つのどちらかで作成しています。
よろしくどうぞ。
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