「黄金比」に従ったレイアウト(構図)作成方法をお話ししていきます。
「黄金比」とは「数学的な比率」で、
自然界で人が見たとき最も美しく感じる割合を示しています。
黄金比(対)
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黄金比を活用した絵画で言えばモナリザ、真珠の耳飾りの少女、
建築で言えば金閣寺やパルテノン神殿、
ロゴで言えばツイッター社のトリマークやアップル社のリンゴマーク、
あ、葛飾北斎の神奈川沖浪裏(波がザパーンとしてるヤツ)も有名ですね。
美術・芸術品などに多いですかね。
(携帯の方は画像をクリック→拡大でご覧ください)
出典:suecco.com
༺ 黄金長方形 ༻
これは黄金比を視覚的に重ね合わせて描かれた「黄金長方形」。
これに従って描けば美しいレイアウトに近づけます。
ただ、すべてのものがこれに従えるわけではないので、
しっかり見せたい
美しく見せたい
こんなとき活用すれば良いと思います。
わかりやすく言えば美しくレイアウトするためのガイド線ですかね、
絵の一部をその線に近接させながら描いていきます。
一部ですが自分が作成した黄金比に従っているものをご紹介します。ʕ•̀ω•́ʔ✧
༺ ロゴタイプ ༻
ロゴ作成の場合、黄金比を使う前にまずそれぞれの要素の「角度線」や「水平垂直線」、
「円形線」(水色線)を引いて、隣接点を探してそろえます。
こうすることで規則性が生まれてバランスの良いカタチとなり、
さらに黄金比(紫色線)に従うことで数値的な裏付けが取れた美しさが加わります。
༺ キャラ絵 ༻
FLYER LEAFLET
POSTER SIZE
キャラクターのポーズ(構図)、またはキャラクターを使った広告など
後の修正が行えない場合は線画など「ラフ」の段階で黄金比に合わせておきます。
黄金比(青線)に近接するほど、また接点(赤箇所)が多くなるほど比率に従順となり、
より数字で裏付けられた美しいレイアウトと言えます。ʕ•ᴥ•ʔฅ
さらにの「正方形」(青色または紫)の中に「円型線」や「直線」(グレー線)を
入れて近接、または他の線と重ねられそうな箇所へ接近(緑箇所)させることで
もっと美しいレイアウトに昇華していきます。ʕ^ᴥ^ʔ
༺ 応 用༻
黄金長方形の一部だけ使用したり、黄金長方形の中にさらに黄金長方形を追加したりと
使い方を変えたり、広げたりすることも出来ます。
例えば上図のように黄金長方形をたくさん組み合わせれば
要素の配置箇所がたくさん増えて、美しいレイアウトの名刺なんかも作りやすくなります。
よく見ていただくとキャラ絵も黄金比(青線)に従っています。ʕ^ᴥ^ʔ
ただ、あくまでレイアウトのヒントなので、文字やロゴの大きさ、カタチなどは
個別に調整が必要で、このあたりはどうしても作成者のセンスになります。
とはいえどこに何を置いたらいいのか検討が付くだけでも大分違うと思います。
慣れてくれば黄金長方形がなくても自然に比率に従った絵が描けるようになります。
上のフライヤーとポスターのキャラ絵は黄金比を使わずに作成していていますが
ビッタリ従っています。ʕ•̀ω•́ʔ✧
最近作成した背景絵も、
ビッタリです。ʕ•̀ω•́ʔ✧
接点もしっかりしています。
༺ 注意点༻
黄金長方形はご覧の通り正方形の集合体なので、縦横同比率以外の変形をさせた場合、
数値の恩恵が正しく受けられませんのでご注意ください。ʕ´•ᴥ•`ʔ
*
誰もが美しく感じる神の比率「黄金比」。
デザインに関わる全てのものに使えて、作るものに「数学的な比率」という
「意味」や「答え」も付加されるので、価値ある絵になると言っていいと思います。
絵の描き方に自信がない方、レイアウト力(構図力)を身に着けたい方にオススメします。
画力が高くてもレイアウトが出来ないと中々良い絵にはたどり着けませんからね。ʕ•ᴥ•ʔ
こちらに置いてある「黄金長方形」の画像はご使用いただいてかまいません。
また、イラストレータなど作成環境に合わたものをお求めであれば
Web で「黄金長方形 ダウンロード」で検索いただくと
ダウンロード出来るサイトがたくさん出てくると思います。
是非。☆ ʕ•ω•ʔゝ
*
ちなみにキティちゃんや、ドラエもんの絵は白銀比(1:1.414)という
比率で構成されています。
そういえば橋本環奈の笑顔も白銀比ですね。
黄金非は「美しい」と感じて、白銀比は「かわいい」と感じるそうです。ʕ•ω•ʔ
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