今回はメカ絵の描き方についてお話しします。
大型宇宙船、ロボット、コックピット、端末、コンソール、
大好きです。
端末という単語を聞くだけでトキめく変態です。
ボタンがあれば押したい。
レバーがあれば下げたい。
操作ものが作りたくて宇宙を舞台にしたと言っても過言ではなく、
まさに前作では全エピソードにそれらを設置した
変態です。ʕ•̀ω•́ʔ✧
ちなみに端末というのはそれ以降システム的なものを介さず、接続された様々まなものを
操作する機器のことで、身近なもので言えば携帯電話、パソコンですかね。
そしてマウスやキーボード、モニタに表示されるオペレーションパネルなどをコンソールと言います。
使い所のない無駄な知識ですね。ʕ•̀ω•́ʔ✧
その中でもロボットの描き方についてお話しします。
正直言いますとロボット、飛行機なんかもそうですが、描くのが
とても苦手です。ʕ´•ω•`;ʔ
何とか絵になるまでに6年かかっていて、いまだ悪戦苦闘、
特に複雑な構造を考えるのが苦手で、どこにどのパーツがあって、
それらがどんな大きさ、角度で配置されているのか考えると頭の中が
大混乱です。
年を追って説明しますと、
1年目
2年目
6年目
それぞれ違う機体ですが、最後の飛行形態からロボットに変形するタイプは
6年の間に何十回と描き直して「もうロボットじゃなくてもいいかな」と
その都度諦めながら描き続けた最終形態です。
物語上、最後の脱出はロボットである必要があり、さらに宇宙を光速で飛行できる
推進性の高い機体であることの二重条件だったので描くたび悶絶していましたが、
それでも続けていると経験は応えてくれるもので、最近こんな便利ツールを考えたんです。
JENOCREW KIT
機体の名前は「可変 ジェノクルー」で、正式には大型アンドロイドです。
物語に登場するものの中で一番肩書きが短いので、
出来れば「可変」込みで覚えていただきたいです。ʕ´•ᴥ•`ʔ
3Dのモデリングは作れないので上図のような平面パーツを用意して、
イラストレーターに搭載されている厚みを出すだけの立体ツールで
簡易的な立体図へ変形させます。
大ざっぱに角度や大きさを調整しながら配置された立体図。
これで各パーツのおおよその位置が把握でき、全体イメージの方向性も見えてきます。
簡易的な立体図を参考に線画を起こし、追加要素もこの段階で描き足します。
色付けに入りますが、背景同様まずマテリアルを埋め込みます。
色を入れ、噴射ガス、光などの効果を加えて宇宙の上に乗せれば完成です。
ゲーム中アニメーションさせる要素はこの段階で分けておきます。
動かしますよ、かなり。
簡易的な立体図を取り入れたことで、複雑な要素は後から描けるようになり
その分時間が省けました。いろんな描き方を試しましたが、
この方法が自分にとって一番しっくりきている気がします。
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物語上ロボットが必要という理由はありますが、
何度も諦めて、何度も諦めなかった一番の理由は
ロマンがあるからです。
この絵1枚に男が感じるすべてのロマン要素が含まれていると思います。
物語にロマンを抱かせるこの大きな要素を諦める訳にいかなかったので、
何度も挫折しながらやっとこの絵にたどり着くことが出来ました。
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この後お時間があるようでしたら下記アトリエをご覧ください。
小型端末ですと少々見づらいかもしれませんが、
制作の方向性を記載していますのでよければ。
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